アルファ
アルファ(ALPHA)社は、1923年に創業しました。日本産業の近代化に呼応して、昭和の戦争、戦後の高度成長、バブル経済の崩壊など、20世紀の歴史につれて歩んできた鍵メーカーです。アルファ(ALPHA)の創業当時、建物用の鍵は注文生産が一般的な時代に、シリンダー錠を量産して金物店へルート販売する、革新的なビジネスモデルを作り上げ、その精神は、現在の「FBロック」、「パッシブキーシステム」へと引き継がれています。1933年(昭和8年)のダットサン誕生時に、国産初の自動車用鍵として、アルファ(ALPHA)社が採用されました。以来、アルファ(ALPHA)の技術は「電子キー」「インテリジェントキー」へと発展しています。昭和22年、アメリカ進駐軍向けに南京錠の製造を始め、アルファ(ALPHA)ブランドの南京錠が生まれました。1955年(昭和30年)には、国産では初となる「八万ロック」を開発、以後、自動販売機などのいろいろな産業製品にアルファ(ALPHA)の鍵が取り入れられるようになりました。東京オリンピックが開催された、昭和39年、アルファ社は、国内初の「コインロッカー」を開発して東京新宿駅に設置しました。この「コインロッカー」という商品の名称は、いまや普通名詞となるまでに広まりました。車載用・住宅用電子キーシステム、精密メカニカルキー、コインロッカーなど、高い機能の製品を生み出している、アルファ(ALPHA)は、コンピュータシステムによる金型設計、ダイカストや樹脂成形・プレス等の素形技術、メッキや塗装の表面処理技術、自動トリミング・精密加工技術、ロボットによる自動組立技術など多彩な技術を持つ鍵メーカーです。製造の全工程を自社工場で一貫管理しているのもアルファ社の特徴です。